大瀧冬佳のブログ

男児4人の母が幸せな人生のために暮らしと経済と意識について語るブログ

自分を慰めだしたらおしまい

世の中にはいろんな考え方がありますが、私は「折り合いをつける」という考えがあんまり好きじゃないです。

 

でも、あなたも私も大人になるにつれいろんな人や事と折り合いをつけて社会に溶け込んできたはずです。

 

日本に馴染むというのはそういうことです。

 

だんだんと自分が無くなっていく。

千と千尋の神隠しの豚になったお父さんお母さん、カオナシのように自分が無くなっていく。

 

器用に反省したり、器用に改善したりした、実、本質的には反省も改善もなされていないのです。いくら叱っても、いくら注意しても、その場後悔した振り、心打たれた振り、悔しがる振り、でも、本当の本当に己に向き合い変えていくということまではしないんですね。

 

響きにくい人が増えたなってすごく感じます。

でも、表面上はものすごく簡単に響くし揺さぶられるし感動するのですが、実、本質的にうんともすんとも言わないカオナシ状態。

 

己というものが不在。

 

何人かの団員と真剣に向き合ってきて、それをすごく感じるのです。でも、響くまで私は絶対に諦めない。信じ抜くというスタンスがUzme団長のせめての存在意義だと思うのでそんなふうに向き合っています。

 

体感的には25歳を過ぎたあたりからが人の日々の差が現れだし、31歳を過ぎてくると結構根気よく根気よく語りかけ体当たりしていかないと戻ってきてくれない。なんかだんだん自分不在状態に麻痺していくんだと思うんです。

 

集中力が圧倒的になくなっていく。集中を切らさない、注意されたものを瞬時に改善していく、毛穴で吸収する張り詰めた緊張感、そういう力はどんどん衰えて、なかなか「あなたに言ってるんだよ」と真っ直ぐに投げても自分事として受け止めることを忘れているのか、口では「はい、わかりました」と言いながらかわしているんです。

 

受け身の姿勢に慣れて、「日々の生活」が大変だからと言いながら「今」には一瞬たりとも集中してないんです。短期的視点も長期的視点も持っていない、ぼやーっとモヤがかかった景色をなんとなく眺めて、何にもフォーカスしないことが「折り合いをつける」といったことになってしまってる気がします。

 

頑張らなくていい、そのままのあなたでいい、いや本当にそうなのかな??

 

あなたが生まれて次は死ぬことがすでに決まっていて逃れられない事実ですが、このあなたの人生のあなただけの人生としてみたとき、この先に見せ場というか、見所というか、山場はなくてもいいんでしょうか?

 

私は今、こんなことを書いているけれど、これ、全部自分に向けての言葉でもあります。言い訳なんて山のように出てくるんですよね。そして、褒めてもらうこともあったりしてそれはとても有難いことです。でも、それはそれで自分が自分をだからいいんだよって慰めだしたらおしまい。現状維持は停滞。

 

本当に別に「何かを成し遂げる!」みたいな三次元的な夢や目標を持てているか、持てていないかみたいなことはどうでもよく。現に私にもそんなものはありません。そうではなくて、人生からおりてしまっていないかってことです。

 

自分の人生、自分で生きろよ。

毎日がオーディション、本当にそれで、お前はいつまで受け身なのか。あんたの人生でしょって後ろから蹴り入れられてるうちはまだいいです。

 

そのうち誰も何も言わなくなるし、自分もどんどん麻痺っていくし、ただの触らぬ神に祟りなしな御局様になっていくだけ。

 

いや、私はいつでも自分に謙虚にそして愚直に物事に取り組んでいたい、あ、ちょっとくらい強かでずる賢く戦略的な自分も好きです。

 

11/25と11/27、二つの本番を終えてそんなことを自分に思いました。

 

見に来てくださった方ありがとうございました。無事に2日間の4ステージが終演しました!

 

ひとつは大先輩方の中で必死についていくような学びのステージ。もうひとつはインプットさせてもらったものと、自分の中にあるものを融合させて思う存分アウトプットしていくステージ。本当に30代って差の開く年代だなと思います。

 

それはそこそこいい感じに経験を積んで、なんか人生わかった感とちょうど年下の世代に教えたりする時期になり、いい気持ちな感じでも過ごせるし、まだまだ先を往く方々に挑み教えを乞うこともできる世代かなと。

 

でも、なんか思うのは20代の過ごし方次第で、先をゆく方々から教えを乞えるところにいる場合といない場合があるのかなって。

 

4,50代はさらに差の大きな世代に感じるのですが、すんごくかっこいい40代はすんごく忙しくて誰でも彼でも教えてくれるわけじゃなく、20代なら「若い」というレッテルで教えて貰いやすい立場にあります。出来なくても仕方ないみたいな。でも!30代はそうはいきません。今まで何やってきたの?って、まず教えてもらえる条件が見えないけれどそこに横たわっているなーって。

 

なので、私は自分慰めてる場合じゃないぞ、と思うのです。

 

 

さてさて、次は11/30から12/2、代々木で行われるフィリピンのゴミ山で生活する子どもたちを題材にした演劇×ダンスの舞台です。

 

こちらは内容ガツンと響くものになってます。「あなたは本当の意味で生きてますか?」というメッセージを問いかけてくる作品です。これはフィリピンの遠い国の自分たちには関係の無い不憫な子供たちの話ではなくて、それこそカオナシ状態で生きてるあなたにガツンと生きてるかと問うてくるものだと私は解釈してます。

 

劇中に出てくるエピソードは重めです。やはり日本にすむ私たちとは比べ物にならないくらいハードなものを抱えて生きてる子どもたちの話です。でも、そこで「可哀想だ」と涙して終わりならあんまり意味が無いかなって思います。

 

ただの傍観者じゃなくて積極的に色んなものに関わって生きていきたいです。

 

以下詳細です!

【出演情報】11/30-12/2 little smile 〜パヤタスに降る星より〜 - 心踊らない今日なんていらない