お金の正体
日本銀行券(現金)も仮想通貨である。
現金ってあたかもそこに価値が確かにあるような意味に受け取れてしまうが、実はない。
大昔はあったのだ、純度の高い金貨や銀貨、現代の現物資産のような形でお金は存在していた。だから価値があると人々は信用した。けれども大量に作ろうとしたら、銀も金も採掘して鋳造して刻印して…と手間がめちゃめちゃかかる。金銀の量も限られている。しかも持ち運ぶのは重い!なので、これだけの金貨を持ってますよーという証明書を発行して売買されるケースもあった。
世界の富に対し金が足りない、なので中世の人たちは錬金術で金を掘り起こすのではなく作れないかと躍起になった。けど、誰かがポツリと言ったんだ、「これ、紙でよくね」って。
そこから紙幣が誕生して、お金は概念だけの存在になった。それがお金だとみんなが認識したらお金になる。架空の価値を信じる時代のはじまり。
時代は進み、金融が生まれ、現代の仕組みになっていったわけだけど…銀行、投資家、企業…そういう成り立ちを考えていくとお金は魔法。お金は人。人はお金。
子供の頃に「お金がないなら、作ればいいじゃん?なんでいっぱい印刷しないのか?」と大人に聞いたことがあったのを思い出した。