大瀧冬佳のブログ

男児4人の母が幸せな人生のために暮らしと経済と意識について語るブログ

塩漬けという発想

塩漬けとは、投資の言葉で、株式を値上りを予測して買ったけど下がってしまって損を確定したくなくて長期間保有してしまうことを言う。

動きのない状態。不利益や失敗を認めたくなくてそのままにしてしまうことだ。問題を先送りにしたり、変えなくてはならないことを放置してしまったり。

私は高校を1年でやめたのだけど、これは損切りで自分の人生が塩漬けになるのを恐れたからだ。高校の成績は学年一位で全国的に見ても良い方だったから、退学を申し出たときは先生に止められた。が、その時の言葉は「とりあえず高校は出ておけ」「いい大学にこのまま行けば入れるのに勿体ない」私にとってはその理由で高校に人生をかけるには至れなかった。

なんというか、高校すら出ていないリスクってそんなに大きいものなのか?やりたいことを我慢して塩漬けにしてしまう方がよっぽどリスキーに感じた。

 

例えば、辛い職場に文句をいいながらずっと務めていることも人生を塩漬けにしてしまっている。

 

「子供のために」と一緒に暮らしたくもない配偶者と離婚せずにいることも塩漬けだと思う。

 

将来が不安だと何もしないこと、考えて動かないこと、これも塩漬け。

 

既に乗ってしまったレールから勇気を持って外れることはそりゃ怖いけれども、もう損は損なんだから次に行くべきだ。既に経過してしまった戻らない時間、若さ、お金、早めに損切りをすることが1番痛手を小さくする方法。そこから奇跡の復活を夢見るのか、見切るか。

 

人生のと言うと大袈裟に感じるかもしれないけど、日常の小さいこともたくさん塩漬けにされているかもしれない。

 

買ったけど着ない服。読まない本。

毎月家賃を払ってるのにほぼ不要品がしめる家のスペース。惰性で続けている諸々の会費。

「高かったから」が理由の捨てられないものがいっぱいある人は塩漬け思考の人だ。

 

やめられる、捨てられる、それは強みであり武器。損を確定させられるってことだから。現実を直視できるということだから。