富豪に教えを乞いにいくのに一年かかった
何事もプロに聞くのが早い。ど素人が考えこねくり回しているのは時間と労力の無駄であり、答えがでる見込みも非常に低い。
にも関わらず、なかなか人に聞く事ができなかった。
事、お金に関しては尚更聞けないメンタルブロックが私にもあり、すごくアンテナに引っかかっているのにいざ行動に移すまでにおよそ一年かかってしまった。
ただ「聞く」というだけのことで。
あの人はおそらく富豪である。私に必要な情報を持っているに違いない。けれども、疑いというほどでもないが、念には念を入れて、彼女たちの動向を追い続け、一語一句逃さずこの言葉の意図することは何なのか??というのを一年も観察し続けた。
観察、分析、考察、を繰り返したのち、私は一つの答えに辿り着く。
この人の言っていることは、私が一生かかっても決して知り得ないものである。全く別次元の話をしている。私がそれについてこれ以上思考を巡らし続けるのは無意味である。という結論に至った。
至ったのに、それでも聞けない私がいて、さらに時間は経過していった。
結局聞くという行動に出られたのは「この先も、この生活、この環境にいる自分たちは絶対に嫌」と思ったからだ。
変なプライドを握りしめこの生活を一生続ける自分と、いろんなことは置いておいてダイレクトに聞いてしまってより良い人生にシフトする自分どっちをとりますか?と自問すれば答えは圧倒的に後者だった。