大瀧冬佳のブログ

男児4人の母が幸せな人生のために暮らしと経済と意識について語るブログ

想像し創造するのが子供の頃から一番好きで得意でした

私、大瀧冬佳は大工の祖父に、子供服デザイナーの祖母、建築士を目指しボーカリストもしていた母の影響で子供のころから創作とか表現がすごく身近にある環境で育ちました。

 

バレエを始めたきっかけは幼い頃にバレリーナになりたかった母の夢を託され近所のバレエ教室に連れて行ってもらったことです。

 

私の祖父母は宇宙人と呼ばれるくらい独創的で突拍子もない人たちで、私はそんな祖父母が大好きでした。小さい頃の一番の友達はじいじとばあばで、今の私の大元の部分は二人によって培われたような気がします。

 

身の回りのもの全てが創作の材料でした。毎日作品を作っていました。こういうのが欲しい!こういうのを形にしたい!こんなことがしたい!そういう子供の好奇心の赴くままの創作にOKを出せるのは親では厳しいです。

 

トイレットペーパー12ロールを水に溶かしシャリに見立てたお寿司屋さんごっことか、ダメって言わないでむしろ一緒に遊んでくれた二人が大好きでした。本当にいろんな遊びをしました。

 

ウチの祖母は工夫する力が凄まじく、地域で度々表彰されたり、新聞に載ることもありました。とても変わってる人たちでした。

 

私が何かを作ると素晴らしい!天才だといつも褒めてくれました。何か工夫をして問題を解決すると発明だね!将来はノーベル賞が取れるかも!と褒めくれました。冬佳は本当に人と違う、天才だと言われて育ちました。

 

私のこのアンバランス感や多面的な部分は、虐待をする親と天才だと信じてくれる祖父母という、この大人たちによって作られたものなのかもしれません。

 

親の元で飢餓や暴力などの人生の難題が提示され、そして祖父母の元で培った自己肯定感と問題解決能力と創意工夫、柔軟さ、これで私は人生の荒波を楽しく乗り越えて来たのかもしれません。

 

作品に昇華させていくというのは、物心ついた頃からの癖のようなものです。

 

私がアーティストを名乗るのは必然です。一番私が私のままでいられる形だなと思います。私は犬と一緒に育てられていた期間がありました。あれは確か、小学校に上がる前だと思います。

 

ミニチュアダックスフンドが3匹いたのですが、キャラバンという大きい作業車の中で犬と一緒に生活していました。その車はかつては祖父が仕事に使っていたものですが動かなくなり駐車場に停まっているだけの車で犬はその中で飼われていました。

 

私はつまり自分だけの城をもらった気分で、自分で家(車)の中のレイアウトを考えたり、ここがお台所でここが寝る部屋なんて妄想して暮らしていました。時々、祖母がご飯を持って車に来てくれるので一人と3匹で自分だけで生活していて完全に誇らしい気持ちでした。

 

大人になった今、その事象を聞いたら、なんて恐ろしいことなのかと思うわけです。車の窓には全て新聞紙が中から貼られ、外からは見えないようになっていて、子供が一人そこで暮らしているなんて普通に事件だと今の私は思いますが、当時はすごく楽しい日々でした。

 

物の捉え方一つで、悲劇から喜劇へ喜劇から悲劇へと簡単に逆転するんですよね。

 

私はそんな幼少期を経て、3年前から自分のダンスカンパニーを立ち上げ、尊敬する演出家さんと共に一つの作品を作らせていただくことでいろんなことを学び、今はその経験も生かしながら自分は踊るだけではなくて、舞台や空間の全てを作ることから作品を作っています。

 

自分の思い描くストーリーの世界観をゼロベースで作っていくのが非常に楽しいです。

 

きっと私はあのキャラバンの中で、ひとりぼっちではなかったのです。たくさんの登場人物たちとその世界で遊んでいたのだと思います。会話をし、共に暮らしていたのです。

 

私が舞台に立つときはそうした本当は架空の世界にだけ生きている者たちを、その上演中だけは舞台上に生かすことが私の仕事です。

 

なので、全ての美術や衣装、照明、音楽、振り、間、パンフレット、チケットなどに意図がもたらされるのです。私の中では作り物ではなく、そっちがリアルの世界だったりするんです。こちらの世界は嘘が多く、建前や言ってはならないことも多いです。

 

舞台で上演されるものを、みんなは本物だとは思いません。だから、私のリアルを現すことができるのです。

 

不思議なことに、ある方は私の踊りを見て、スカートの中から覗く脚をつたう血が見えたとか、そういうことを仰る方が時々いますが、そんな風に稀に本当に私の世界に入って来られる場合もあるようです。

 

創るにあたり、既存のものではなく、イメージが私の頭の中にしかないことがほとんどなので、私は言葉やその他の表現方法を駆使していくし、その技術をもっと身につけていきたいなと思います。

 

まずは共演者やスタッフに共有できないと創るに作れないですからね。

 

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